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Channel Island Surfboard 取り扱い開始のお知らせ / 10月20日金曜日 TALK STORY with Devon Howard @YR - Hosted by Yuta Sezutsu

Channel Island Surfboard 取り扱い開始のお知らせ

この度、新たにChannel Island Surfboard / チャネルアイランドサーフボード(通称:CI,チャネル) の取り扱いを開始することをお知らせいたします。今年の夏にリリースされたCI LogをメインにCI Midなども販売していきたいと思います。が、その前にこれまでの経緯を振り返ります。取り扱うキッカケになったのは、あのデボン・ハワードさんからオファーをもらったことが始まりでした。時は、2022年9月に遡ります...。

伊豆での再会

 昨年、2022年9月。デボンさんに会うため、日本を代表するプロサーファーであり、長くCIチームの一員として活躍する大野"マー"修聖(マサトシ)さんが、地元の伊豆・多々戸浜にて開催するサーフィンイベント「Fun da Mental / ファンダメンタル」へ。Channel Island Surfboard/チャネルアイランサーフボード(以下:CI,チャネル)のジャパンプロモーションツアー中の開催だったため、デボンさんを含めたCIチームがイベントを訪れるとのこと。このイベントには2019年にマーさんからお誘いを受け参加して以来、毎年ぜひ遊びにきてほしいとの要望もあったので、自分としては一石二鳥。事前にThomas Surfboardの日本代理店である「虹の猫」経由で、デボンさんが乗れるロングボードを探しているとの連絡を受けていたので、手持ちのトーマスのロングボードとビンテージログを持って、遊びに行きました。

 

デボンさんと初めて会ったのは、2016年のサーフレリックというロングボードのコンテストでマリブにいたとき。ホテルのバーで飲んでいる時に、ハリソン・ローチのさらっとした紹介で、知り合うことができました。当時はそのコンテストのディレクターを務めていたこともありますが、そもそもデボンさんのエディターやライターとしての功績や、長くロングボードシーンに携わっていたこと、もちろん美しいサーフィンなど、多分に尊敬する面がありましたので、ど緊張。そこで深く語り合い/関わり合うことはありませんでしたが、自分はそれまでにもマリブやスワミースで、デボンさんがサーフィンしている姿を一方的に見かけていました。当時はタイラー・ハジキアンのボードに乗っていて、ほとんどブラックに見えてしまいそうな濃いモスグリーンのティントにポリッシュ。目立つところに真っ赤なパタゴニアのステッカーが貼ってありました。とにかく大きく海を使うし、なによりダイナミック。そして海の中での集中力。ライディング姿は明らかに他のサーファーと違うオーラを醸し出していたのを、強く覚えています。

 

さて、Fun da Mentalの会場に着いたら、遅れてCIチームが登場。デボンさん以外にも、CIのCEOでありヘッドシェイパーのブリット・メリックさん。ライダーとして、タナー・ガダスカスさん、パーカー・コフィンさんなども合わせてショーアップ。ひとまずはデボンさんにワッツアップ。「ボードをお持ちしましたよ」と、Hansenの60's Pigを手渡すと、Ohhと言いながら舐め回し、ブリットさんを呼ぶと、あれはあーだ/これはこーじゃない、とデザイン談義をしてました。波はとても小さかったので、それを持ってひとまずゲットウエット。数本乗って帰ってくるや否や「Yuta,これはすごくいい板だけど、Gunny/ガニーだよ。頭からオーバーヘッドの大きい波で乗ってみたいね。きっと最高だと思う。」と言い放ちました。Gunny/ガニーというのは、「ガンっぽい」という意味で、Gun/ガンというのは大きい波用のサーフボードを意味するのですが、まさかこのボードを乗ってGunnyと言われるとは思ってもいなかったので、とても興味深かったことを覚えています。デボンさん曰く、ボトムのロールド具合、幅や厚みのサイズ感、フィン、そして乗り味などから考察したとのこと。結局自分が持ってきたトーマスのボードも小さかったので、それは乗らずじまい。以降は、CI Midに乗っていました。息つく暇もなくディーラーさまへの表敬訪問や、会場でのマイクパフォーマンス、ファンとの交流など、追われるように仕事をこなすデボンさん。かたわら自分はブリットさんやタナーさん、パーカーさんとワッツアップしていました。そんな流れからランチを一緒に食べる機会に恵まれて、デボンさんとゆっくりと話すことに。

 

ここ最近の海外ゲストとの話題は往々にして、「コロナ禍の3年間何をしていたか?」とよく聞くのですが、みなだいたい自分のことにフォーカスしていた、と答えます。家を買う人もいれば、畑を耕す人もいて。工場を作る人もいれば、ファミリーとの時間を大切にしていた人もいます。デボンさんもおおむね似たような回答で、「ちいさい子供が2人居るから、家族と仕事にフォーカスしていたよ。もちろん波乗りもしていて、いくつか記憶に残るようなセッションがあったね」と、話してくれました。そして、その話に続くように、サーフィンや仕事について語ってくれました。「自分は長くドナルドタカヤマにお世話になっていたけど、彼が亡くなって以来、いろんなサーフボードに乗る機会を得ることができたんだ。これまでにタイラー・ハジキアンやトーマス・ベクソンなどが削る美しいサーフボードに乗ってきた。それらはぼくにとって素晴らしい経験で、サーファーとして彼らとリレーションをとれることはとても楽しかったよ。やっぱりぼくは素晴らしいサーフボードに乗って感じられるあの特別なフィーリングが大好きなんだ。」「それに子供もちいさいからね。いろいろ先のことを考えていた頃にCIから話をもらったんだ。」

 

現在、デボンさんはCIサーフボードのグローバルマーケティングディレクターとしての肩書きを持ち、おもにミッドレングスやロングボードのデザインなども手伝っています。CIに関して補足するとおよそ3年前、さまざまな理由を背景にバートンという大きい会社の傘下にあった状況から、創業者の息子にあたるブリット・メリックさんが経営するCI Surfboards LLCに売却・譲渡。その際にCEOのブリット・メリックを筆頭に合同会社を設立し、ライダーや一部の従業員までもが出資しているとのこと。(この辺の経緯はこちらのニュース1 / ニュース2に詳しく書いてあります。)ちょうどデボンさんがCIにて働きだしたのも、この頃です。

 

「実は、ぼくも出資しているんだ。他にもデーン・レイノルズやボビー・マルチネス、レイキー・ピーターソンやここにいるタナー・ガダスカス。パーカー・コフィンもそう。半分以上はCEOのブリットが出資しているけど、残りはライダーや従業員たちも出資しているんだよ。」

「この仕事には使命感を感じているよ。この世界で最高な品質のサーフボードを製造し、世のサーファーに送り届けることに、すごくやりがいを感じる。だって、誰だってよくないサーフボードには乗りたくないだろ?ぼくは本当にいいサーフボードに乗っていたい。そういった意味では、CIはとても素晴らしいと思うよ。」

「CIの念頭にある理念は、世界最高品質のサーフボードを製造すること。そしてそれは、ショートボードだけにとどまらない。あらゆるジャンルに挑戦していきたい。自分の場合はCi Midでやってきたように、過去の素晴らしいデザインを掘り起こしたりアレンジしたりして、本当にいいサーフボードを届けたいんだ。」

「今、実はウェイン・リッチと一緒にロングボードを開発しているんだ。ウェインさんの仕事もスロウだし、まだ先には進んでないけど、来年にはCIでロングボードをリリースしたいと考えてるし、しようと思っている。きちんとしたトラディショナルなロングボードをね。テストしてるけど、すごく感触はいいよ。それが完成した時には、雄太にもぜひトライしてもらいたいし、感触がよければぜひお店にも置いてほしいな。」

 

 すごい膨大な量の事柄を、図らずも喋り倒してくれたデボンさんに圧倒されつつ。最後の言葉にはとっさに「Oh すごいね。OKOK,楽しみにしているよ」と簡単に返事をしてしまったけど、半ば本当にロングボードが仕上がってくるとも信じがたかったし、自分なんかがそんなだいそれたブランドのお手伝いなんて、まさか。といった具合で、そんなに気にも留めていなかった。

 

そうしてデボンさんはパツパツのスケジュールに追われるように話を終えて、ランチも食べ終えその日は終了。次の日の朝、デボンさんは静岡へ向かいました。それ以来、デボンさんとは連絡を取ることもなく静かな日々が流れていましたが、今年の3月にその流れが変わることになります。

 

CI Log 完成 / テスト

 そして今年3月中旬。CIの日本正規代理店であるマニューバーライン様より連絡が入りました。「デボンさんから連絡があり、CI LogをYutaくんにテストしてほしいとのことです。もしよければお店での取り扱いもお願いしたいとのことで、プロモーションも一緒に手伝ってくれないかな?ということでした。」一生懸命に冬を越えている間にころっと忘れていました。が、まさか。そして本当に自分に連絡が来るとは。驚きを隠せないながらにも「とにもかくにも、まずは乗ってから考えたいと思います。」と返答したところ、すぐにテストできる機会を設けていただけることに。

 

乗ったのは、ストックディメンションの9'9。ウェインさんによるマスターシェイプ。まず一目見た時の綺麗さ。新しいデザインなのに、抜かりのないシェイプの綺麗さに脱帽。またありとあらゆるところに工夫した後が見られて、シンプルなシェイプラインの中にこれまでの創意工夫が見受けられました。ブラントノーズにロング/ディープ/ナロウなブレンディッドノーズコンケーブ〜ゆっくりとしたロールドボトム〜ゆるいVeeアウト。ロッカーはミディアムでバランスに長けていて、レールはやや50/50〜60/40ライクなダウナーレール〜テールエンドはそのまま落としてきてほんの少しのソフトエッジで終わります。非常に複雑ながら、それを見事にひとつの流線形に落とし込んでいる。話を聞けば、ジョエルが運営していたKookbox Surfboardのデザインがインスピレーションになっているとのこと。それとアウトライン/フォルムを考慮してフィンをチョイスし、さっそくテストしてみました。

 

波はひざたまにもも。ショアブレイク気味で力のない早めの波。シェイプを見た段階で、おおむね絶対調子がいいのは目に見えていたし、実際に海に浮かべてみてパドルをしてみたときにはもう感動。Paddle Good。何本か乗ってみてノーズライドやウォーキング、トリムなどもろもろの確認をしてみましたが、まったく問題なし。タイトなところでのハングテンやウォーキングの安定性、トリムのスピードやスムースさはピカイチでした。実のところ、テールコントロールにも重点をおいたデザインだったのですが、波が小さすぎてそのポテンシャルは発揮できずに終了。それでもピボットターンやチェックストールなどで、その性能や奥行きを感じることができました。きっとリンコンやCストリート、マリブなど、プロパーなロングボードウェイブでテストすれば、これはとんでもない性能を発揮するかもしれない。またウェインさんのサーフボードの乗れることと、デボンさんが追求したロングボードの一形を感じられることにも興奮しつつ、CIのロゴが入ったロングボードをテストしている自分にも不思議な感覚を得ました。さて、これはどうしたものか、と。

 

デボンさんにフィードバックを伝えると、「気に入ってくれたのならYutaのサイズで、もう1本作るからさらにテストしてほしい。」と言われたので、そりゃ試してみる価値はあるだろうと思い、二つ返事でお願いしますと答えました。そうして6月に、ウェインさんがシェイプした自分用のCI Logが届きました。

9'4 CI Log for Yuta

 今年6月中旬。自分用のサイズは9'4 - 22'7/8 - 2'7/8。自分が使用する最もオーソドックスなサイズ感です。仕上がりはさすがの一言で、脇に抱えて瞬間にしっくりきたのを覚えています。6,7,月の波の乏しい時期が続くも、ひとまずはテストということで、仕方なしにひざもものオンショア太東にてファーストサーフしました。が、あまりの調子の良さにびっくり。サイズダウンしてフィットしたことにより、ウォーキングにも重心が加えやすくさらにスピードがでるし、タイトなところも攻めれる。スライド中の写真にて、スプレーがよくでているのがわかると思います。また、ターン時にはしっかりと加重ができるため、テールの水捌けの良さを感じることができました。これならばしっかりとしたスウェルや大きい波、ましてやオンショアでも機能するな、と万能性を感じました。強いて言うならば、極小波には少しハイパフォーマンスすぎる印象だったので、それらをまるごとデボンさんに伝えると、「今回Yutaにシェイプしたボードは、プロダクトをさらに改良したバージョンなんだ。より、大きな波でターンすることを踏まえてややロッカーをつけて、フロントフットのボトムエリアをパネルVeeにしてあるんだ。だから、すごく小さい波には不向きかもしれないと言うYutaのフィードバックは的を得ているよ。もうじき台風が来るのならば、ぜひいいプロパーな波でテストしてほしい。実際にハワイでは、ケオキ・サグイボが2-4ftのチャンズやラニですごく調子がよかったというフィードバックも得ているし。バリやオーストラリアでもジャレッドやチョナスキーが好評価をしてくれている。だから、きっと気に入ってくれると思う。」と、さらり。以降、サイズがある波でテストした時に調子がよかったことは言うまでもなく。CIの名前をつけるからには、世界各地に向けてリリースされるため、あらゆる状況を想定してのデザイン開発。さらにはCIブランドであるため、プロパーなスウェルやブレイクにはきっちりと対応できる仕上がりを目指す。そういった、CIならではのサーフボードクオリティ事情を把握したうえでデボンさんがここまでデザインしたんだなというところに合点がいきました。以下は、すべて9'4 CI logに乗っている時の画像です。

(↑ All photos by Sasao san.)

(↑ Frame Grab from the session with Manatsu.)

プロダクトチェック / あとがき

 自分用の9'4が届いた際に、一緒にプロダクトもチェックしました。テールから見て1番右が自分の9'4。ウェインさんによるマスターシェイプ。真ん中がUSAファクトリー製。1番左がインドネシアファクトリー製となります。実際に一般のお客様へ販売されるのは、USA/インドネシア製となります。ウェインさんによるマスターシェイプは販売されません。そのマスターシェイプをマスターデータとしてカットしたブランクスを、各ファクトリーにてきちんと手ほどきを受けたシェイパーがシェイプして、各ファクトリーで仕上がり、皆様のもとへお届けされます。YRではUSA製をメインに販売していく予定です。

 

実際にこの3本、若干の違いはあるものの、きちんとデザインコンセプト通りにシェイプされていました。自分はインドネシア製の9'3をテストしましたが、ほぼ違和感なし。材料が少し違う関係で、ボードのフレックス具合にわずかな硬さを感じましたが、問題になるものではありませんでした。USA製はテストしていませんが、シェイプと材料を考慮する限り、まったく問題ないないでしょう。

 

フィンに関しても、デボンさんが専用のものをデザインしました。スライドショー中に出てくるのは、実際にデボンさんがテストしていたフィン。GG 4Aをやや寝かして若干のピボットとハチェットのデザインを取り入れたような独自のフォルム。プロダクトはそれよりも、若干太めで仕上がってきています。サーフボードデザインはフィンまで一緒に含んで初めて完成されます。その点、ぬかりないCIのプロダクトに感心します。

 

 

 ここまでざっくりと、これまでの経緯を説明しました。これでもだいぶ簡潔に書きましたが、実際にはまだお伝えしたい想いやストーリーが山ほどあります。これからもサーフボードの詳細やオーダーのご案内などなど、徐々にブログなどでお伝えしていきたいと思っていますが、百聞は一見にしかず。10月20日金曜日に、実際にデボンさんご本人をお店にお迎えして、この辺の話をいろいろと語ってもらう機会を設けていただきました。デボンさんによるトークショーをメインに、自分もマイクを持ってトークセッションに参加する予定です。映像などもご用意がございますので、どなた様もお気軽にお越しいただきたいと思います。詳細は以下のようになります。

- TALK STORY with Devon Howard @YR - Hosted by Yuta Sezutsu -

<日時>

10月20日金曜日 / 17時Open - 20時Close

 

<場所>

YR - (千葉県いすみ市岬町中原103-4)

 

<内容>

YRでのChannels Island Surfboard取り扱い開始を記念して、デボンさん自身のヒストリー、デボンさんのサーフヒストリーをたどり、CI MIDやCI LOGというデザインへたどり着いた経緯とデザインの解説、サーフィンスタイルのインスピレーションそしてスタイル自体の歴史など。映像などを用い、通訳を介して、デボンさんご本人に語っていただきます。その後は、瀬筒雄太を交えてトークおよびQ&Aセッションを予定しています。少し夜は冷え込むこの時期、のんびり焚き火でもしながら、皆様をお出迎えしたいと思います。

 

・参加費は無料となります。どなた様もお誘い合わせの上、お気軽にお越しください。

 

・当日はCI LogとCI Midのストックを販売いたします。ぜひこの機会をご利用ください。

 

・当日はYRおなじみのフードトラック「Para-sol Tokyo」が出店します。カリフォルニアにちなみまして、メキシカンをリクエスト。スパイスの効いたタコスやケサディーヤなどのメキシカン料理をメインに、合わせてビールなどのお酒もご提供いたします。ぜひお楽しみに。

 

 

<注意事項>

・YR店舗には駐車できるスペースのご用意がございません。恐れ入りますが、太東海水浴場駐車場をご利用の上、徒歩(約3分)にて店舗までお越しください。(Google Map / 太東海水浴場駐車場)

 

 

 

当日デボンさんに聞く内容はまだ決まっていませんが、いろいろ考えた上で直感的に面白いことを聞いたみたいと考えています。のんびりとゆったりとロングボードの世界観やデボンさんのフィロソフィーに触れるいい機会です。金曜日の夜ということもあり、ご都合つきづらい部分もあるかと思いますが、ぜひみなさまのお越しを、心よりお待ち致しております。

さいごに

 今回はデボンさんから直々にオファーをいただいたことをきっかけに話が進んできました。2022年9月の伊豆で、CI Logの構想を聞いたときには、言ってもそんな簡単に実現しないだろうと思っていましたが、実際には1年のうちに形になりました。今年3月にCI日本正規代理店であるマニューバーライン様から連絡をいただいたときにも、実際のところはいろんなことに半信半疑でした。本当にデボンは自分にオファーを出したのか?何を求められているのであろうか?はたしてどんなロングボードができあがってくるのだろうか?トラディショナルなロングボードを現代に追求する意味があるのか?なので、3月にテストライドして以来、デボンさんとは濃密にやりとりをしてきました。Facetimeで顔を合わせて本音を交わし合ったこともあります。プロサーファーとしての自分に対して、アドバイスをくれたりもしました。そんな中で決め手となったのは、いくつかのできごとです。

 

 自分としてはまず、昨年9月の伊豆で出会ったCIチームのポジティブでメロウなバイブス。誰かが不機嫌になることもなく、仕事をほっぽりだすでもなく。「サーファーに最高のサーフボードを提供して、最高の経験を与えたい」というひとつの信念のもとに、しっかりと団結された精神や姿勢、言動と行動を見てきました。仕事柄いろんな海外サーファーを見てきましたが、彼らの一体感や優しさは不思議と自分をポジティブな方へ魅了してくれました。

 

 あとはデボンさんとその熱意。この1年はきっとこのことに対して情熱を絶やさずに向き合ってきたのだと感じました。小さい時からデボンさんを見てきた自分としては、今回のオファーは大変光栄でした。デボンさんとボードデザインについて語り合うことができたり、サーフヒストリーを聞くことができたり、それを一緒にお客様へ提供できること。これは自分にとって、とても大きく意味のあることのように思えました。そのプロセスとプロダクトをお客様と一緒に共有することにより、サーフィンやロングボードの深層に触れていただけると思えたからです。ありたがいオファーに真摯に向き合いたい。自分は33歳ですが、年齢も考えると、このようなチャンスを経験していいかなと思えました。現役プレーヤーとしては、もうそろそろスロウダウンしてくるころ、より違う人や世界と触れ合いながら、自分も成長しつつ、皆様に還元できるように。

 

 ですので、デボンさんに今後の展望も聞いたところ、これだけに留まらず、他にも2,3つのロングボードモデルをリリースしていきたいとのこと。ミニロングカインドやノーズライダーなど、デザインを細分化して、ラインナップをつくろうかなと考えている、と話していたのが、今年の夏前です。これを聞いたときに、CIはロングボードというカテゴリーを、サーフィンの一部として真剣に受け入れたんだなと感じました。そこにデボンさんがキーマンとして関わっているわけで、これはこの後も関わっていたら面白いかもと思いました。ぜひ実現していただきたい。

 

 あとは細かいところがいろいろ。CIチームの大野マーさんにもFun da Mentalを機に可愛がっていただいていて、よくいろんな話もさせてもらうのですが、やはりサーファーとしてとてつもないエネルギーをお持ちの方なので、とても影響を受けます。あとは大橋海人も。一緒にニュージーランドを旅したりしながら、いろんな話をしてきました。彼もプロサーファーからいろいろな道を模索しつつ、実際に次世代のサーファーに多大なる影響を与えています。今でも尊敬するサーファーのひとりです。あとはデーン・レイノルズ、ボビー・マルチネス、デーン・ガダスカス、シュン・ムラカミなど、コアなサーファーをしっかりと有しているところ。客観的に見ても、素晴らしいチームだと思います。

 

 そしてさいごに、サーフボードがとても調子がいいこと。これは大前提ではありますが、その大前提をしっかりと認知しています。CI Logに乗って驚いたのも然り、CI Midのトライプレーンハルとツインを試したときにも、あまりに調子が良くてびっくりしました。これはそりゃみんなこれ買うわ。笑 って。バーチやハルもめちゃくちゃ調子いいけど、これ(CI)に乗っておけば、他のサーフボードのメリットやデメリットも知れるくらい、ベーシックかつハイクオリティなデザイン。そして波を選ばない。そんなひとつの基準を提案できるのが、CIの強みでもあります。

 

 長くなりましたが、根にはひとりでも多くの人がロングボードに触れて、その楽しさを知ってもらいたい。シンプルにそれだけです。今回の機会がみなさまにとって、そのように働いてくれれば幸いです。CI logに関してご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。また今週20日金曜日のイベントも、多くの方にお越しいただけることを楽しみに、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 

Yuta

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